ビットコインの歴史を紐解く!始まりから現在までを解説

言わずと知れた「仮想通貨の王様」ビットコイン。

2017年の爆発的な価格高騰の影響があり、

その知名度は一般の人にまで広く知られるようになりました。

もちろん知名度だけでなく、仮想通貨運用においてビットコインは切っても切れない存在でもあります。

ただ、皆さんはビットコインについてどの程度ご存知でしょうか?

  • 誕生の経緯
  • 仮想通貨としての特徴
  • 現在に至るまでの価格変動や相場の動き

などなど、過去から現在までの「ビットコインの歴史」について、

詳しく知らない方は意外と多いかもしれません。

今回は「ビットコインの始まりから現在まで」にスポットライトを当て、詳しく解説することにしました。

この機会にビットコインをさらに詳しく知り、仮想通貨運用に役立てましょう!

ビットコインの誕生-2008~2009年-

すべての仮想通貨は、例外なく「人の手」によって作り出されています。

ここについては円やドルなど、法定通貨と同じではありますが、

仮想通貨自体が登場したのは1990年代後半からと、歴史はそれほど長くありません。

まずはビットコイン誕生の経緯と歴史を振り返ってみましょう。

ビットコインの始まりはひとつの論文から

2008年、「サトシ・ナカモト」の名前で発表された論文からビットコインの歴史は始まりました。

ただしこの「サトシ・ナカモト(一部では中本哲史と表記されることも)」については、

本名なのか偽名なのか?そもそも個人であるのか?すら、現在まで謎に包まれています。

とにもかくにも、metzdowd.com内の暗号理論に関するメーリングリストにて、ビットコインに関する発表が行われたのがすべてのきっかけです。

そしてこの論文が公開されると、興味を持つ人たちが現れ、徐々にコードを書き始めました。

つまり、

サトシ・ナカモトがビットコインの大元になる論文を作り

有志のプログラマーたちが開発に手を加え、現在の形に近づいて行った

と考えてください。

サトシ・ナカモトの論文の内容は?
・タイトル「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」

 

P2Pネットワークを使用し、「信用に依存しない決済システムの構築方法」が示されていた。

 

噛み砕いて説明すると、従来の法定通貨のように、特定の機関などの「管理者」が通貨を発行するのではなく、

 

P2Pの仕組みを使って分散処理し、更に暗号化技術と組み合わせることで信頼性を担保できるという内容。

2009年に運用が開始

サトシ・ナカモトの論文をベースに開発が進む中、

いよいよ2009年1月にビットコインのバージョン0.1がリリースされました。

つまり、ここでようやくネットワーク上にビットコイン管理ソフトウェアが登場したわけです。

リリースすぐにサトシ・ナカモトは、ソフトウェア開発者であるHal Finneyへ

ビットコインの送信を実施。

これが世界で初めて、ビットコインにおけるブロックチェーンの最初のブロックが公開された瞬間です。

ちなみにこの際、サトシ・ナカモトは50枚のビットコインを手に入れました。

運用開始当初のビットコイン-2009~2010年-

ビットコインが運用を開始したのは2009年から。

その後のマイニングに伴い、新たなビットコインが誕生し続けましたが、

誕生した瞬間から「金銭的な価値」を持っていたわけではありません。

それもそのはず。

ビットコイン自体はあくまで「仮想的な通貨」であり、決済に使用するなど、

金銭的な価値を持つには、「価値を認めて取引に応じる人」がいないと成立しません。

イメージ的には例えば、ゲーム内独自の通貨やポイントのようなものです。

ゲームの中でいくら独自の通貨を稼いでも、現実世界でその通貨を換金したり、

商品を購入したりは出来ませんよね。

このように、当初のビットコインも、現実世界で価値を持つようになるまでには、

ある程度の時間を必要としました。

法定通貨間での初めての交換

ビットコインの運用が開始されてからおよそ9か月後の、2009年10月12日。

掲示板「New Liberty Standard」の中で、

5,050BTCを5.02ドルで購入する取引が成立しました。

取引にはペイパルが用いられ、これが世界で初めて、「ビットコインと法定通貨が交換」された出来事になります。

5,050BTCをおよそ500円と交換したというのですから驚きですよね。

何せもしこの際に入手した5,050BTCを所持し続ていたら…数年後、日本円で50億以上の価値に大化けしていたわけですから。

まぁさすがに仮想通貨自体が全く無名に近かった時代ですので、購入した人も、興味本位で取引しただけなのかもしれませんが。

ビットコインが初めて決済に使われた日

法定通貨とビットコインが初めて交換されてから、更に約半年後の2010年4月。

アメリカ、フロリダ州の某ソフトウェアエンジニアは、

ビットコインのマイニングについて、画期的な発見を得ました。

  • CPUよりGPU(画像処理装置の一種)を使った方がマイニングが大幅に効率的である
  • 実際に、従来1日に50ビットコインしか生成できなかったのが、1日1400ビットコインへ大幅に生産性アップ

この画期的なシステムに気づいた彼は、ひと月で7万BTCを所有するまでに至りました。

ただ、いくら大量にビットコインを所持しようと当時は使い道がありません。

結果的に、当然とも言うべきか彼の中に一つの疑問が浮上します。

ビットコインを使って何か買えないだろうか?

すぐに疑問を行動に移した彼は、掲示板にて

1万BTC支払うから、ピザを宅配してほしいと依頼」しました。

するとこの依頼にこたえる人物が現れ、ピザを注文して彼の家に届けます。

2010年5月22日のことでした。

この出来事こそ、「ビットコインが初めて現実世界で価値を持った」瞬間なんですね。

ちなみに「ピザ一枚が1万BTCと交換された」この5月22日は、

「ビットコイン・ピザ・デイ」と呼ばれ、現在でも特別な意味を持つ日となっています。

(ピザ一枚=1万BTCということは、現在の価値で約100億円…。今思えばとんでもない取引ですね。)

初期のビットコインの広がりと印象的な出来事-2010~2011年-

運用開始から1年以上をかけて、法定通貨との交換、

また決済として使用されるまでに至ったビットコイン。

しかしながら当初の取引はまだまだローカルな「内輪」だけで行われている状態で、

知名度・価値共に高まるまでには相応の時間を必要としました。

ビットコインはどのようにして広がっていったのか?

初期の運用の流れや、また印象的な出来事について振り返ってみましょう。

取引所Mt.Gox(マウントゴックス)がサービス開始

今では当たり前となった「仮想通貨取引所」。

ですがよく考えてみると、仮想通貨を買うのも売るのも、

取引所があってこそ、可能だということが分かりますよね。

ビットコインが世間に広まる大きなきっかけとなったのも、この取引所の存在です。

ビットコイン取引所であり、のちに世界最大の取引所まで成長を遂げる

Mt.Gox(マウントゴックス)が2010年7月18日にサービスを開始し、これを機に、

ビットコインの「世界進出」が本格的に始まりました。

※2010年7月18日の終値は1BTC=6円でした。

Mt.Gox(マウントゴックス)とは
会社としての前進は、有名なカードゲーム「マジックザギャザリング」のオンライン交換所。

 

2010年にビットコイン事業に転換し、その後東京を本社とするTibanne社の買収により日本国内初の取引所となる。

 

後に一時的ではあるが、世界最大級の取引量を誇るビットコイン交換所へと成長した。

ビットコインの重大な欠陥発覚

Mt.Gox(マウントゴックス)がサービスを開始して、「これから」というタイミングで、

ビットコインに重大な欠陥が見つかりました

ビットコインの目玉であり、かつ要でもある「ブロックチェーン機能」に付随した部分で、

設定を迂回し、無尽蔵にビットコインを生成できる不具合が発見されたのです。

しかもこの不具合を悪用する輩が現れ、2010年8月15日、

短時間のうちに1.84憶ビットコインが生成されてしまいました

ただし、修正対応は迅速に開発チームによって行われ、問題の取引記録は削除されます。

ビットコイン史でも最悪レベルの事件とはなりましたが、結果的に影響は最小限に収まったんですね。

波乱を乗り越え成長したビットコイン中期-2011~2016年-

紆余曲折を経ながらも、着々と知名度、価値を高めていったビットコイン。

2011年春より、良くも悪く波乱の展開の連続を迎えます。

第一次ビットコインバブル

運用開始から2年を過ぎた2011年4月16日。

アメリカのTIME誌がビットコインの特集を組み、

大手メディアによって初めてその存在が広く知られるきっかけとなりました。

世界初のニュース雑誌としても知られるTIME誌の影響はやはり大きく、

ここで一気にビットコインは急騰します。

  • 2011年4月16日:終値=1BTC…87円
  • 2011年6月12日:終値=1BTC…1,489円

TIME誌が特集を組んでから、2か月足らずでおよそ17倍も高騰したんですね。

それまで数十円台だったビットコインが、

世間的に「価値を認められ始めたタイミング」がここであったと言っても良いでしょう。

値上がりを続けた2012~2013年

第一次ビットコインバブルをバブルをきっかけに、

様々な出来事や事件に遭遇しながらも、ビットコインは徐々に価格を伸ばしていきました。

以下、2012~2013年に起こったビットコイン関連の印象的な出来事です。

2012~2013年のビットコイン年表
2012年11月、採掘報酬の最初の半減期を迎え、報酬が50BTCから25BTCへ半減。
1BTC…1,000円程度の相場

 

2013年3月、キプロス危機により、ビットコイン人気が高まる。
1BTC…4,500円程度の相場(一時的に266ドルまで上昇)

 

2013年10月、アメリカにて闇サイトの運営者が逮捕。(取引にビットコインが使われていた)
1BTC…13,000円程度の相場

 

2013年12月、NHKが初めてビットコインを特集
1BTC…120,000円程度の相場

主だった出来事を羅列しましたが、確かに「良い出来事」ばかりではありませんでした。

それでも一度火が付いた人気は衰えを知らず、2013年終盤までは右肩上がりの状態を続けます。

ビットコイン最大の危機?Mt.Gox(マウントゴックス)事件-2014年-

ビットコインの歴史を語る上で、この事件は外せません。

Mt.Gox(マウントゴックス)は前述したとおり、日本に拠点を構える世界でも有数の

ビットコイン取引所でした。

ところが2014年2月、Mt.Gox(マウントゴックス)は

自分たちが保管している取引からビットコインを盗難された

との発表を行います。

その数なんと85万BTC、日本円に換算して約28憶円もの被害を出してしまったのでした。

さすがにこれだけの損失は賄いきれず、Mt.Gox(マウントゴックス)は破綻、

取引所も閉鎖されます。

この事件で一気にビットコインのイメージは悪化し、

ビットコインは危ない

という認識が世間的に広がり、1BTC…10万円を超えていた相場は暴落。

1BTC…4万円台にまで急降下してしまうのでした。

Mt.Gox(マウントゴックス)事件後の相場は?
Mt.Gox(マウントゴックス)事件をきっかけに信用を失ってしまったビットコイン。

 

その人気を取り戻すのは簡単ではなく、

 

2014年から2016年末まで、実に2年以上1BTC…10万円台以下で浮き沈みする時期を過ごします。

 

この間、他の取引所もハッキングを受けるなどしていたため、信頼回復には必要以上に時間がかかってしまったのでしょう。

第二次ビットコインバブルから現在まで-2017~2018年-

Mt.Gox(マウントゴックス)事件以降、相場こそ伸び悩んでいたものの、

ビットコイン自体への期待は根強いものがありました。

大手企業が決済にビットコインを用いるなど、常に一定のニーズが得られていたため、

厳しい時期を乗り越えられたのかもしれません。

では記憶に新しい2017年~2018年のビットコインについて振り返っていきましょう。

2017年以降のビットコインの値動き

色々と説明するよりまずここは…

チャートを見てもらったほうが早いかもしれません。

出典:CoinGecko https://coinmarketcap.com/ja/currencies/bitcoin/

↑は2017年1月から2018年月までの、ビットコインの値動きを示したチャートです。

※以下、2017年末付近の拡大版。

出典:CoinGecko https://coinmarketcap.com/ja/currencies/bitcoin/

チャートを見れば一目瞭然。

2017年末に「急上昇」しているのが分かりますね。

では2017年~現在までの値動きについて、時系列で表してみましょう。

  • 2017年1月=1BTC…9万円程度
  • 2017年6月=1BTC…27万円程度
  • 2017年12月=1BTC…230万円(最高)
  • 2018年5月=1BTC…100万円程度

とにかく2017年後半の伸びが半端ではありません。

年始から年末までのたった一年で、25倍ほども伸びているのですから

これこそ「バブル」と言うしかありませんよね。

2018年の価格下落はどう受け取るべき?
確かに2018年に入ってから、ビットコインは下落傾向にありました。

ただし、この流れは仮想通貨全体に表れている流れでビットコイン特有のものではありません。

むしろ2017年の伸びがある意味“異常”だったとも言えますので、

現在は「落ち着きを取り戻した」と受け取ることも出来るでしょう。

さらに、現在は再び上昇傾向にありますので「まだ終わったと決めつけるのは早過ぎる」と結論付けます。

ビットコインの歴史に関するまとめ

ここまで、ビットコインの誕生から現在に至るまでの経緯な印象的な出来事について解説してきました。

過去の経緯を見てもわかる通り、やはりビットコインの存在自体が「世紀の発明」と言わているからこそ、

ここまでの地位を築くことが出来たといえるでしょう。

2017年終盤からはある程度落ち着きを取り戻しましたが、仮想通貨はまだまだ発展途上。

もちろん再び「バブル」が訪れる可能性は大いに考えられます

いざという時に備えるためにも、日々のニュースや市場の動向を探りつつ、

引き続き目を離さないようにしたいものですね。