仮想通貨のスプレッドとは?損しないためのキホンを徹底解説!

「仮想通貨に初めて投資したけど、買値と売値の差が大きくて利益なんて上がらない…」
「スプレッドはなるべく低く仮想通貨投資をしたい!」

仮想通貨投資に必ず付いて回るのがスプレッドの問題。

投資のパフォーマンスを良くするには、スプレッドの概念を理解して適切な取引所を選択することが欠かせません。

スプレッドの大きさ次第であなたの投資は有利にも不利にもなるからです。

あまりスプレッドを意識せずに投資を行っている方は大きな損をしているかもしれません。

取引所によってスプレッドは大きく異なることがあるので、スプレッドという観点から取引所を見直せば、あなたの投資の成果は改善する可能性があります。

本記事では仮想通貨投資におけるスプレッドについて、基本から取引所ごとのスプレッドを比較する方法まで徹底的に解説していきます。

この記事のポイント
  • スプレッドとは?基本を徹底解説!
  • 取引のスタイルは「販売所形式」と「取引所形式」の2種類ある!
  • 各取引所のスプレッドを簡単に確認する方法とは?

基礎から理解!仮想通貨のスプレッドとは?

スプレッドとは?

スプレッドとは、ある仮想通貨の買い注文を出すときの価格と売り注文を出すときの価格差のことです。

例えば、買値が80万円/BTC(※)、売値が75万円/BTCのときのスプレッドは5万円になります。

※BTCはビットコインの単位

なぜスプレッドがあるのか?

一般的にスプレッドは取引所の利益になっていると言われています。

スプレッドは取引所が自由に設定できるため、投資家にとっては実質的な売買手数料として扱われることが多いです。

実際にスプレッドの大きい取引所は敬遠される傾向にあります。

なお、仮想通貨取引所のスプレッドは一般的な為替取引よりもかなり大きいと言えますが、この状況は次第に改善していきそうです。

例えば、2018年6月にオープンした仮想通貨取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」の親会社の社長である

SBIホールディングスの北尾吉孝氏は小さいスプレッド環境を提供し、業界でスプレッド革命を起こすと公言しています。

長期的には取引所どうしの競争によってスプレッドは小さくなっていくでしょう。

仮想通貨投資の基本!スプレッドの幅は小さいか?

仮想通貨に投資をする際にまず見るべきポイントは取引所のスプレッドが小さいかどうかです。

もしスプレッドの大きい取引所で仮想通貨を購入してしまった場合、購入した瞬間に大きな含み損を抱えることになってしまうからです。

例えば、買値73万円/BTC、売値70万円/BTCと3万円のスプレッドがある場合、1BTCを購入した瞬間に3万円の含み損を抱えてしまいます。

その後、ビットコインの売値が72万円/BTCまで上昇しても、依然として1万円の含み損を抱えることになり、相場が大きく動かない限り利益を出すのが難しくなってしまいます。

したがって、スプレッドは小さければ小さいほど、投資家にとっては都合が良いのです。

なお、取引をする際にはスプレッドが常に変化していることも頭に入れておきましょう。

仮想通貨は価格変動が激しいので、スプレッドが大きくなる傾向があります。

加えて、相場が急変した場合にはスプレッドが一時的に通常の何倍も大きくなることがあるので注意が必要です。

スプレッドが大違い!あなたがトレードしているのは、取引所?販売所?

仮想通貨取引所で提供されている取引方法は2パターンに分かれています。

それが「販売所形式」「取引所形式」です。

仮想通貨の投資をする上ではこれらの違いやスプレッドとの関係を理解する必要があります。

販売所形式とは?

「販売所形式」とは、取引所と利用者が仮想通貨を直接売買するスタイルのことです。

販売所での取引のことを「店頭取引」と呼ぶこともあります。

提示された価格であれば、数量を気にせずに仮想通貨を即時購入できる点が店頭取引のメリットです。

しかし、画像のように販売所形式の場合はスプレッドが大きくなりがちです。

これは販売所形式を採用している国内の仮想通貨取引所すべてに共通しています。

したがって、すぐに仮想通貨を購入(売却)したいときや大量に仮想通貨を購入(売却)したいときこそ、販売所形式での店頭取引が適しているといえるでしょう。

取引所形式とは?

一方で「取引所形式」とは、取引所の利用者どうしが仮想通貨を売買するスタイルのことです。

取引所での取引のことを「板取引」と呼ぶことがあります。

仮想通貨を売買したい利用者たちは、自身が希望する価格と数量を買い(売り)注文として、板と呼ばれる専用の掲示板に提示していきます。

取引所形式では市場の需要と供給に従って仮想通貨を売買できるので、スプレッドがほとんど発生しない点が板取引のメリットだといえます。

したがって、販売所形式で売買するよりは投資のパフォーマンスが良くなることがほとんどです。

その上、チャートの読み方などを勉強しながら経験を積んでいけば、価格変動をある程度予想することも可能なため、効率的な投資をすることができるでしょう。

チャートを知りたい方はこちら

ビットコインFXのチャート分析の用語5選!初心者向けに見方の基本を解説

以下の画像は2018年6月16日(土)の21:30頃のビットコイン取引板ですが、スプレッドがほとんど発生していないことが分かるはずです。

しかし、取引所形式の欠点としては、即時性のある取引をするのが難しいことや希望通りの価格・数量での取引がほぼできないことが挙げられます。

例えば、上の画像のような板のときに、719,975円/BTCで2BTC分を購入したい場合を考えてみましょう。

板を見ると、719,975円/BTCの売り注文が1.4996BTC分しか出ていないため、希望通りには約定しません(約定=やくじょう。売買が成立すること)。

つまり、取引所形式での板取引は、仮想通貨を大量に売買をしない無い方や急いで約定させる必要が無い方に適したスタイルだといえます。

また、板取引での売買には手数料が生じる場合が多いので、各取引所のHPで手数料を事前にチェックすることをオススメします。

注文の種類は2種類ある

これまで紹介したように、板上で価格・数量を指定して買い(売り)注文することを「指値注文(さしねちゅうもん)/Maker注文」といいます。

この他にも自分では価格を指定せずに既に取引板上にある注文を買う(売る)「成行注文(なりゆきちゅうもん)/Taker注文」という注文方法があります。

各取引所のスプレッドを確認する方法とは?

ここまで読めば、ほとんどの方が板取引の方がコストが低く自分に適していると感じたことでしょう。

板取引にはスプレッドがほとんど無いものの、取引所によってスプレッドの大きさが若干異なります。

また、板取引は取引所ごとの需要と供給に応じて価格が決定されるので、取引所間でどうしても価格差が生じます。

そこで、各取引所のスプレッドや価格差を確認する方法を紹介しておきます。

各取引所のスプレッドや取引価格を目視で確認する

一番基本的な確認方法は、各取引所のHPにアクセスしてスプレッドや価格を目視で確認することです。

この方法がもっとも確実にリアルタイムでスプレッドと価格を確認できます。

ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨は取り扱っている取引所も多いので、その都度HPを開いて確認するのも面倒に感じる方も多いでしょう。

しかし、「常に最安値で買って最高値で売りたい!」という強いこだわりが無い方であれば、はじめのうちに何度か各取引所のHPで価格を比較し、スプレッドが小さくてお得な取引所を選べれば十分です。

あとは月に1回ほど、取引所ごとのスプレッドや取引価格を比較してその都度、利用する取引所を修正していけば問題ありません。

【補足】ネット上の記事などでスプレッドを調べるときの注意点

ネット上で「仮想通貨 スプレッド」などと検索すると、取引所ごとのスプレッド一覧が掲載されている記事が多くヒットします。

これは取引所ごとのスプレッドと取引価格の大まかな傾向を把握するのには役立ちますが、最終的には取引所のHPを目視で確認することをオススメします。

というのも、これらの記事の多くはリアルタイム性が無い上に、多くの場合、ある日ある時間帯の各取引所のスプレッドや取引価格をピンポイントで比較したものに過ぎません。

本来、取引所ごとのスプレッドを比較するのであれば、ある程度の期間の定点観測データが必要です(一時点の観測だと短期的な相場の変動や取引所の状況に左右されている可能性を排除できないため)。

とはいえ、各取引所のスプレッドや取引価格を効率的に知りたい方もいるでしょう。

そんな方にオススメなのが次に紹介する方法です。

アプリやWebサイトを利用してスプレッドや取引価格を一括で確認する

一部のアプリやWebサイトでは、仮想通貨取引所からリアルタイムで価格データを取得して、スプレッドや取引価格の一覧を見ることができます。

これは本来はアービトラージという、取引所間の価格差を利用して利益を上げる取引をするために使われているツールです。

プログラミングの知識がある方は各取引所が提供しているAPIを取得することで自作のツールをつくれるでしょう。

上記のようなWebサイトのほかにも、各取引所の価格をアプリ内で一括で閲覧できるアプリもあります。

なかでも「Cryptopippi」「コイン相場」は仮想通貨投資をしている投資家にはよく使われている有名なアプリです。

どちらのアプリもAndroid版とiOS版の両方がリリースされているので、興味のある方はスマホにインストールしてみて使ってみてはいかがでしょうか?

【まとめ】仮想通貨投資ではスプレッドに気をつけよう!

本記事では仮想通貨取引に生じるスプレッドについて解説しました。

仮想通貨の取引に慣れないうちは、店頭取引と板取引の区別がつかずにスプレッドの大きい店頭取引で売買してしまうことがよくあります。

大量に売買する必要が無ければ、基本的には板取引を行った方が投資のパフォーマンスが向上します。

もし、今回記事を読んでスプレッドで損しているかも?と思った方はぜひ利用している取引所や取引方法を見直してみると良いかもしれません。